こんにちは、またまた鏡でございますm(_ _)m
社長がなかなか書かないので、書いております。
今日は、『会計の目のつけどころ』として、私の経験談を書きます。
私達の仕事は、会計に関する事を主としております。
最近は、コンサルがメインになってきております。
私が今やっているのは、『会社の実態』を経営者にしっかりと叩き込んでいただく活動とでもいいますか・・・。
元帳から、1年間にお金を使った項目(会社の固定費=維持費)に関するデータを拾い出し、各勘定科目毎に事細かに区分してエクセルに一覧表にしています。
これはかなり大変なんです。時間もかかります。
が、ここまで誰もやってくれる人がいないんです。
家庭では、奥様が家計簿をしっかり付けていて、きっといろんな資料を作って家計のやりくりをされていると思います。
それと全く同じです。
難しいことではありませんが、手間暇がかかるため、社内でここまで細かくやって経営者へ資料の提示をしてくれる人はなかなかいないと思います。
経理担当者や税理士事務所の方など、大枠の勘定科目の数字の提示はあるかもしれません。
が、それでは、本当に現実問題として行動に結びつかないのです!!!
日頃、毎月試算表などで、大体の数字を把握はされていると思います。
しかし、この資料を見せると、ほとんどの方が「えー!!!」と、目の前の現実に驚かれます。
ポイントはその後。
「うわー、こぎゃん使っとったんねー。××は、解約せなんねー。××も、何でこぎゃん払っていると?うわー、これはいかん。」
と、より具体的な行動への意思決定がなされていくのであります。
そうなんです。
毎月の試算表では全然見えていないんです。こういう細かいところが・・・。
なので、日頃からのコスト削減が進まないんです。
何の為に帳簿をつけるか・・・。
税務申告の為・・・確かに、そうですね。
銀行から借入する時に必要だから・・・・。これも正解です。
しかし、先ず持って一番に言ってほしいことがあります。
それは、『自社の経営に活かす為、経営者の意思決定に利用するため』です。
商売人には非常に厳しい時代になりました。
物やサービス、情報が溢れ、人々の購買心をそそらせるために企業がやるべき事が複雑で多くなったように思います。
それも、どんどんエスカレートしていきますからね。
まぁ、シンプルにやっていくべき事もあるとは思いますが、いかに受注を維持していくか、そしてその利益(キャッシュ)を手許に残していくか、相手があることでなかなかこちらの思うようにはコントロールできませんが、しかし、その出来ない中でもあえてコントロール(計画的な行動)をしていくことが必要ではないかと思います。
毎期「あいたしもたー(>_<)」では企業は存続できませんもんね。
大きなことに取り組むのではなく、足元の小さな事に目をつけ、確実に階段を上っていく堅実さも今の時代には必要なのではないかと感じています。
その中で、足場を堅め、どんな逆境にも立ち向かえる力を持った“組織基盤”を作りながら、目標を実現化していきたいものです。
バブルの時など、自分の会社にとって景気が良い時こそ、足元には目がいきません。
沢山の利益が出ても、それは本当に強い“組織基盤”“経営基盤”があったからなのか、業界の一時的なバブルの恩恵なのか(一時的な流行等)を見極めていかないと、踊らされ、その後ドン底へ突き落とされるハメになるやもしれません。
たしか、日産のゴーンさんだったと思いますが、「会社が良かろうが悪かろうが、リストラはやり続ける」と言われていたのが強く印象に残っています。
一時も気を緩めない緊張感、さすが大会社の経営者ですね。
私達は、ちっぽけな極小零細企業なので、もっともっと緊張感が必要ですね。
節約主婦の家計のやりくり的感覚で足元の基盤をしっかり安定させたいと思います。
鏡でした。
ありがとうございます。m(_ _)m