こんにちは。
鏡でございますm(__)m
さて、今日は、「借金をいつまで払うか」ということについて・・・。
稼いだ利益で借金を支払いますよね。
通常は・・・。
では、この通常の場合で、いつまで払っていくのか?
つまり、何年で借金がなくなるか?
ということをシュミレーションしてみようと思います。
このことを
『借入返済年数』といいます。
では、
短期借入金 10,000千円
長期借入金 78,000千円
設備投資手形 0円
社債 0円
※借入金等 88,000千円
当期経常利益 18,000千円
当期減価償却費 3,000千円
という会社があるとします。
この会社の場合の『借入返済年数』はどうなるでしょうか?
借入金等88,000千円÷{(経常利益18,000千円+減価償却費3,000千円)÷2(法人税率を利益の半分、50%とすると)}
=88,000÷10,500(←返済利益)
=8.38年
↑これ、実際の返済年数(融資契約上の年数)と比べてどうですか?
もし、実際の(契約上の)返済年数があと5年だとします。
しかし、この返済利益では、短期も長期も合わせて全部返済してしまう(無借金になる)なるには、5年ではなれないということです。
しかも、
毎年10,500千円の返済利益が確保されて、それでも8.38年かかるということになります。
つまり、約定通りの返済ができていないことを表します。
ということは、不足した返済利益を補うために、また借入をしているということになります。
だから、残が減らない。
いつまでも返済が続く。
と、いうことになります。
これを計算して、10年以内の年数にとどまるようにすることというのが理想ですが、中小企業の場合は、おそらく厳しいので
15年以内の年数にとどめていかないと、よほどの業績アップが見込めない限り借金漬けの生活から抜けれなくなるとみられています。
いかがですか?
対策は二つ!!
①返済利益を増やすこと
②借入残高を減らすこと(増やさないこと)
①は要は、『利益』を増やすしかない!ということです。
売上ではないですよ。
『利益』ですよ。
売上が減っても利益が増えればいいのです。
また、売上を拡大して、利益をさらに増やすことができればいいのです。
②は、不動産の売却、投資資産(株・預金等)の売却や解約などで得た資金で、一括返済をしたり、元金の内入れをして、借入金の残高そのものを減らすということです。
※しかし、これらの方法は切り札を使用することになるので、その後、いざという時のための切り札がそれだけ減ってしまう(なくなってしまう)ことになるということは忘れないでくださいね(^_^;)
①と②、どっちが簡単でしょうか・・・。
いや、どちらともそう簡単ではありませんが(^_^;)
実際に自社の年数を計算してみてください。
※見たくないものですが・・・(>_<)・・・是非!!
10年以上の場合、借金依存度が高くなってきていると思ってください。
考えたくないことですが、つらいことですが、まずは、経営者として自分の目で『事実』を確認・認識しないと現状からの脱却はありえません。
是非やってみてください。