部門別管理

せいじつ会計

2010年07月21日 16:26





こんにちは。
鏡でございますm(__)m


あついです(>_<)
今日も熊本は・・・




今日は、「部門別管理」について。


いくつかの拠点やいくつかの事業をなさっておられる企業で、損益計算書は「部門別」に管理されていますでしょうか。



たまに見かけるんです。
何もかもを一緒にして損益管理をなさっておられる場合を・・・。



これじゃ、どこに原因があって、どうやってその対策を打つのかが全くわかりません。



年に一回、税理士さんへ申告をお願いしていて、そのために帳簿を作成している企業なんか一体どうやって会社を維持していかれるのだろうと思います。
別途毎月の試算表をきちんと作成し、自分たちで数字を読み取って検証・行動をされていれば別ですが、この厳しい世の中、市場が縮小し、客単価が下がり、前年度維持すらままならない時に、帳簿に無関心では、どんなに頑張っても『検証』がなされないわけですから、いろんな取りこぼしが出てくると思います。
もったいないです。



申告には部門別管理が必要ありません。会社全体の損益がきちんと表示されればいいので(正しく税金計算ができればいいので)、経営管理のための財務資料として利用するためには、「部門別管理」や「勘定科目」の設定の仕方がポイントになってきます。



顧問をお願いしている先生が、税金申告にウエイトを置いている先生であれば、自分たちの手間が増えないよう、試算表を経営管理に役立つ財務資料にはわざわざしようとしません。
なんとかして、顧客へのサポートをしてあげたいと思っておられる先生は、試算表の作り方、科目の設定の仕方が違います。


どうですか?どんなご指導を受けておられますか?



部門別管理のメリットは、事業ごと、拠点ごとの採算度を見れることです。
全体での管理では、どの部分が利益が低いのか、どこで赤字になっているのかが明確に出てきません。

また、飲食店の多店舗展開など、「事務所」部門を設定し、各営業部門へ「事務所」の経費を負担させていきますが、管理部門である「事務所」部門のコスト管理が常に必要になってきます。
また、部門別管理では、各営業拠点ごと(事業ごと)のコスト管理にも役だってきます。



不採算部門の存在を明確にするため、またその不採算の規模を明確にするためには、部門別管理は必須になります。
どんなに頑張っても、どうして利益が出ないのだろうか、どうしてお金が足らないのだろうか、という場合、ひょっとしたら、その解決のヒントが部門別管理の中にあるかもしれません。



是非、事業展開をなさっておられる企業は、税理士さんとも相談して、経営に役立つ財務資料の作成に力を入れていただきたいと思います。
そして、リアルタイムにその資料を活用し、スピード感を持って対策を打っていただきたいです。



決算書も試算表も、単なる“納税と借入のために必要な書類”にしてしまっていませんか?


これは、ひとつの『機会損失』ですよ。


数値は嘘をつきません。
もっと数値を活用した、また地に足のついた対策が打てるよう是非『財務資料』に一目置いていただきたいと思います。

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