2011年06月27日

実態!!

実態!!



おはようございます。
鏡でございますm(__)m



土曜日は、建設会社のお客様でグループの安全大会があり、講師として参加してきました。

今回の試みは、顧問弁護士の先生と財務顧問の私が加わっての安全大会で、こういうやり方は初めてだそうで、面白かったですよ。
また、いろんな発見ができ、参加した皆さんから、“おもしろい!”というお声を沢山いただき、グループそれぞれの社長や会長からもとても好評でした。

顧問弁護士の先生は、実際に各グループから出された事例ひとつひとつをじっくり興味深く見られてました。先生からもこのやり方は面白く勉強になったと言ってくださいました。




で、今回やったことは、事故ゼロを目指し、先ずはヒヤリハットを拾い出そう!ということをしました。

まず、マインドマップを使って、ホワイトボード上で一つの事例をみんなで考察していきました。


私が、マインドマップで要因を分解しながら、部署別のグループの方々に質問をしながら、この事例について、どのような要因があったのかをみんなでブレインストーミングしていきました。



もともと、事前に行っていたヒヤリハットアンケートの中の一つの事例でした。
アンケート上で、このヒヤリハットがおこった原因は?との問いに対し、
「大丈夫だと思った」「知らなかった」との回答。

また、対策についての問いには、「気をつける」という回答が書かれていました。



しかし、このマインドマップでの事実考察の中で、いろんな事実がみんなの前でさらされることになりました。

それは、
①ルール存在確認の曖昧さとその徹底度について
②ルール違反を日常的に部署規模でやっていたこと。
③上司、部下との意思疎通不足について(細部にわたっての報告がなされていなかったことと、そのやり方の問題)
④機械の取り扱いに関しての教育(反復継続)が全員になされていなかったこと
⑤現場での予防措置及び危険回避措置がなされていなかったこと。

などが、客観的にわかったんです。


私は、わざと、日頃発言されない入社歴が浅い方々を中心に当て、質問をしました。
で、その後で、上司の方に同じ質問をしました。

また、同じ質問を他部署の方々にもしました。



そしたら、おもしろいことに(笑い事ではないんですが(^_^;))、皆さんがバラバラの回答をなさったりするんです。

これには、社長も会長もびっくりされていました。


しかし、こういう客観的に今の会社の状況が垣間見えたので、きっとそこにも経営幹部の方々は“おもしろい”と評価していただいたのではないかと思います。


建設業という日頃から危険の中でお仕事をされている職種では、上司のベテラン職人さんの力がとても強く、今でも昔からのやり方で、荒っぽい言葉で厳しく部下に指導がなされている会社がとても多いのではないでしょうか。


なので、部下の人が自分のわからない部分を上手く上司に伝えることができておらず、また、日頃のコミュニケーションもあまりとれていなくて(どちらかといえば、上司からの一方通行のみで終わっている)、どこまで報告しなくてはいけないのかがわかっていない状態ではないかと思います。

当然、機械に対しての情報も曖昧で、ルールも同様。
その認識の仕方も人それぞれって感じではないでしょうか。



個性の強いベテラン上司の下で、いろんな情報を収集して成長していくのも大変なんですね・・・。(私自身も正に個性の強いベテラン上司ですので・・・・ハイ)



これは、やって良かったなと私自身も思いました。
結構な反響がありましたよ!!!



そして、事例検証の次は、実際に各ブループごとに部署内でのヒヤリハットをみんなで出し合っていただきました。

最初の事例検証にちょっと時間がかかりすぎてしまい、グループ討論の時間が短くなってしまって・・・。
これだけは残念でした(>_<)


で、たった15分程度でしたが、各グループで10コ以上のヒヤリハットを出すことをノルマにしてやっていただきました。


事前に、模造紙と付箋紙大(各グループごとに色分け)を用意してもらっていたので、まずは、出てくる事例を付箋紙に書きとめていき、それを模造紙に貼っていってもらいました。


模造紙には、ヒヤリハットを4つのマトリクスに分類してもらうため、運営委員さんに事前に4つに区切ってマトリクスを書いてもらっていました。



このグループ討論中は、グループ会社の社長や会長、弁護士先生は参加せず、時折、グループを見て回って声を掛けられておられました。


社員の皆さんは、私の予想をかなり覆してくれました!


なんと、どのグループもかなりの盛り上がりだったんです!!!
日頃発言しないおとなしい若手社員さんたちも、和気藹々と上司の方々と一緒に活発に意見を出されていました。



私は、シーンとほとんど意見があがらず、かなり盛り下がった形のグループ討論になるのではないかと想定してたんです。

実は・・・・。



この盛り上がりには、社長も会長もちょっとビックリされていて、今後の社内取り組みの中に取り入れてくださることになりました!


15分もあっという間に終わり、当初の予定ではグループからの発表をしてもらう予定でしたが、急遽変更し、ホワイトボードに貼っていた模造紙に書いたマトリクス上に、各グループの付箋紙を同じマトリクスの位置に貼ってもらいました。


そしたら、ここでもびっくり!!!!


沢山の付箋紙が貼られたのです!!


私は、白い余白が目立つ状態になるだろうと予想しておりましたが、なんと、余白がなくなるほど、各グループの皆さんがたくさんの事例を出してくださったのです。


このことも、社長、会長はビックリ!!
そして、にっこり!!でした。



きっと、今までの社内会議では、社員から意見が上がることはほどんどなかったと聞いていたので、この活気あるグループ討論に驚かれたのでしょう。


また、みんなが積極的に会社のことに対して意見を出してくれたことへの喜びもあったと思います。



このマトリクスのやり方も今後の安全活動に取り入れてもらえることになりました。





社員の皆さんが討論中に、
「これからの経営は、みんなの一人一人の力をいかに発揮させていくか、これからリーダーは、昔ながらの力でもって引っ張っていくやり方ではなく、より多くの部下の意見を集約し、やる気を引き出していく、優しいリーダーの方がいいのかもしれませんね。」

と、社長と隅っこで話をしました。




今回のことで、いろんな事が客観的にわかりました。


それだけでも、たくさんの課題を作ることができたはずです。


最後に、特に幹部の方にお願いしました。
今回顕在化したことを今の会社の実態として受入れ、そして、幹部として何をしなくてはならないかを考えていただきたいと。


答えを出すことを目的でやったのではなく、まずはこれらの“事実”について一人一人が考え意識することを目的に行ったということも伝えました。


短い時間でしたが、一人一人の意識が高まれば、ルールなど必要ないんだと感じました。



そう、いかに一人一人の意識が低いか・・・・(無関心か・・・)



今回の究極の結論は、そこではなかったかと感じます。





弁護士の先生のお話もとても勉強になりました。
実際に裁判沙汰になった場合についてのお話でした。


聞いていてぞっとしました。


かなり厳しい内容のものでした。


きっと経営者をはじめ、みんながそこまで考えていないだろうと思いました。





経営者として、耳に入ってくること、目に入ってくること、本当に重要な情報が果たして社内の中でどれだけ顕在化しているのでしょうか。


講師として参加させていただきましたが、私自身にとっても非常に勉強になった安全大会でした。



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Posted by せいじつ会計 at 06:00│Comments(0)スタッフの一日
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