2009年11月26日
簿記のルーツ!

朝から社内で簿記は誰が考えたのだろうという話題になり、ちょっと調べて見ました。
今や会社経営に欠かせない複式簿記、これが江戸時代の日本にもあったことをご存知でしょうか?
現在、企業経理に使用されている西洋式簿記は、1494年にイタリヤのベニスで文献が公刊(ルカパチョリ著)、わが国では福沢諭吉が「帳合之法」という書物で紹介して以来、にわかに産業界で普及し今日に至っているそうです。
福沢諭吉の着想
1、古来日本国中において、学者は必ず貧乏なり、金持ちは必ず無学なり。
2、すべて世の中の物事につき、不便利を見出して苦情を述べることは易けれども、その不便利を補うの術ははなはだ難し。
3、この帳合之方を諸処の学校に用いて生徒の読本となし、平民の子弟あるいはその学びしことを家に帰りて父兄に語ることあらば、父兄もはじめて洋学の実なるを知り、安心してその子弟を学問の道に入るる者次第に多かるべし。
4、天の法則に従い心身を労してその報を得る者は商売なるゆえ、役人の政をなして月給を得るも商売なり、いにしえの武士が軍役勤めて禄を得るもまた商売なり。しかるに世の人みな、武士、役人の商売を貴く思い、ものを売買し物を製作する商売を賤しく思うは如何ぞ。
学校で子供に帳合之法を学ばせ、それを家に帰って家族に話して、次第に伝わっていったのですね。
簿記を知らない一般人に対してどのように意味を伝えようとしたか、福沢諭吉の苦労が偲ばれます

byおおさこ
Posted by せいじつ会計 at
12:08
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