2010年08月23日
『根拠は?』
おはようございます。
鏡でございますm(__)m
今月は、企業の来期予算についてお話する機会が多く、その際に来期の売上目標額を設定するのに『根拠』を示せる様お願いしています。
過去からの企業成績も踏まえ、新たに設定した目標額が本当に達成可能な金額なのか客観的に企業自体が捉えているかを見るためです。
また、本当に達成するための行動計画がそこにあるのかを見るためです。
業種によっては、『待ち』の商売にならざるを得ない場合もあります。
そんな業種の社長さんからは、
「鏡さん、うちなんか先の予定なんか立てられないよ」
とおっしゃいます。
“支払だけは確定している”んですよね・・・。
そうなんです!
そこが、非常に不安なところです!
でも、だからこそ、不安⇒少し安心になるよう、予算の設定は必要ではないかと思います。
コントロールできないものをどうやって捉えていくか
全くの予測不能であれば、それこそ支払事項は極力少ないほうがいいですよね。
でも、そこは新たな項目が増えていったりしているわけです。
そこには、何か勝算があるからそうされたのか・・・。
収入だけではなく、支出項目にもその『根拠』が必要です。
と思いませんか?
経理を担当なさっている方。
特に、奥様が経理担当をなさっている場合など、どうでしょうか・・・・。(^_^;)
その支出が「必要な根拠」が・・・・。
女性は、現実的な生き物です。
そして、本能的に「安定」を求める生き物です。
だからこそ、客観的に物事を捉え、判断を下していくことで、自分を守っていこうとする生き物だと思います。
なので、奥様がおっしゃっていることは、奥様なりに会社を守ることを大前提とした“客観的”意見の場合が多いんですよ。
ご主人の社長さんからすると、うんざりすることがあるかもしれませんが(^_^;)
一か八か
的何かに全てをゆだねるようなことではなく、
確実に安全パイを選択したいと切実に感じての発言だったりするわけです。
第三者としてお聞きしていると、私も同じ女性だからということだけではなく、経営者の責任を確実に果たす、企業を存続させるための選択の一つとして、今の自分達の状況に応じた範囲内での行動を望んでいるように聞こえるわけです。
まぁ、一言でいうと「堅実的」ですね。
でも、それだけではダメなんだ!
という社長のご意見もわかるんです。
そこに、気持ちだけではなく『根拠』が欲しいのです。
そうでないと、周囲の人は協力できないわけです。
特に金融機関は。
超客観的立場の方々ですから・・・。
また、ご家族や社員さん、取引先、お客様も・・・・。
どんなに社長の想いが強くても、『根拠を示す』という「見える化」がされないと周囲からの協力が得られず、それこそ実現不可能となってしまいませんか?
私自身もそこは自分に対し、そこは絶対に必要だし、実際にそれを丁寧にやっていかないと単なる自分ひとりの雄叫びになってしまうのかと、過去の反省も踏まえ痛感しているところでございます(^_^;)
やっぱり、経営は一人ではできないので、みんなの協力が必須ですものね。
(ていうか、そっちがある意味「楽」ではないかな・・・と。また、みんなでいろんな事分かち合えるし、喜びややりがいが増幅しますよね)
『根拠』を示すことは、正直面倒くさいです!
そこは間違いない!です。
でも、実際に行動していく(目標を達成させるため)には、結局は必要になってきますよね?
まさか、具体的・客観的行動計画なくして目標を達成させようというわけではないですよね?
この超不景気の中で・・・。
今の日本経済の中で経営・存続していくことは、昔の日本経済のそれとは当然同じではないです。
日々、経営者としていろんな事を学んでいるはずです。
その中には、「しまったー(>_<)」っていうことも沢山あるはずです。
わかっているはずです。
何者にも自分自身(自社)を委ねてはいけないということを・・・。
委ねるから、やるべきことを手抜きしてしまうのです。
結局は、自社で選択し、自社で行動していく、「自己責任」の経営が全てだということではないかなと思います。勿論、一個人も同じだと思います。
委ねるから、失敗したときに誰かのせいにして「愚痴」をいうことになる。
結果は何も変わらないのに・・・・。
本当にその誰かのせいなのか・・・。
リスクマネジメントのインストラクターを目指し、現在勉強をしていますが、やればやるほど、「経営者の責任」の重さを痛感するし、中小企業の経営者がいかに勉強していないか、いかに周囲に依存しているか、いかに先を見据えた準備をしていないか、いかに決断が遅いか、いかに無計画か、いかに損しているかを痛感しています。
乏しい経営資源・信用だけでどう勝負していくのか、真剣に考えなくてはなりません!
どう戦っていくのかを・・・。
『成功者は自分を良く知っている』
いろんな本でも見ましたし、いろんな人からも聞きました。
客観的に自分を(自社を)捉えることから始まっていくのかもしれません。
まだまだ、見えない「坂」を転がっているようです。
日本の中小企業は・・・。
熊本の中小企業は・・・。
はやく、一日もはやく、転がりを止めないといけません。
社長さん、頑張りましょう!!
Posted by せいじつ会計 at 06:48│Comments(0)
│経営